砂川恵理歌 オフィシャルウェブサイト

2009.11.15(日) №113
沖縄県 伊是名村立伊是名中学校

この日は、沖縄本島からフェリーで約1時間、伊是名島にある伊是名中学校を訪問しました。
前日に、この伊是名島で「しまあかり」という村おこしのイベントが開催され、私はこのイベントに ライブ出演で招待されていました。
同じ沖縄とはいえ、伊是名島まで行く機会はめったにないため、 伊是名の学校にも訪問できないか、とご相談したところ、ご関係者のご尽力でこの日の訪問が叶いました。
休日にもかかわらず学生の皆さん、父母の皆さんに集まっていただき、心より感謝いたします。
ありがとうございました。
温かい雰囲気のなか、私が10代のころ歌手を目指して挫折した話、介護職に就いてまた歌手を目指す きっかけをつかんだ話、そして「一粒の種」のお話しと歌など、ゆっくり聞いていただきました。
島の子供たちは、中学を卒業して高校に進学するとき、島を離れるそうです。
旅立ちをもうすぐ控えた中学の皆さんに、少しお話を聞いてみたいと思い、質問をしてみました。

「夢はありますか?」
の問いに
「はい!」
と元気に皆さん手を挙げてくれました。そして、ある生徒が
「バスケットプレイヤー」
とキラキラした瞳で答えてくれました。

「大人の皆さんはありますかぁ?(笑)」
と更に訊ねてみました。
そうすると、一人のお母さんが手を挙げこう答えてくれました。
「私の夢は子供たちが夢を育める環境を作ること、島の子供たちのサポートをしたいです。」
と。
とても心に沁みる言葉でした。
どこの島も切実な過疎化の問題を抱えています。
子供たちが帰ってこれる場所。大事なふるさとを残していこうという、親の深い深い思いを感じました。
その言葉は、ふるさとは誰かが守っていてくれるからあり続けるんだという、
あたりまえだけど、とても大事なことにも気づかせてくれました。












伊是名中学校を後にし、島を離れるとき港に子供たちが見送りに来てくれました。
人生初の紙テープをして笑顔でお別れしました。







見えなくなるまでずっと手を降ってくれた気持ちがとても嬉しく、伊是名の2日間の滞在で たくさん受けた島の人たちの温かさを思い返し、胸がいっぱいになりました。













では、また次回のSmile Seed Projectまで。



追伸: 前日の「しまあかり」というイベントは、本当に素晴らしいイベントでした。1000基の行灯でライトアップされた国指定重要文化財「銘苅家住宅」で行われた島おこしを目的としたライブ。このライブには、この伊是名中学の生徒や、もっと小さな子供たちも私の合唱隊として参加してくれ、「一粒の種」と「笑」を一緒に歌いました。
この子供たちの合唱団、名付けて『えりあかり合唱団』です(笑)
ステキな思い出を、本当にありがとう。