砂川恵理歌 オフィシャルウェブサイト

2010.5.21 (金) №150
沖縄県 小規模多機能型居宅介護事業所 きづきの家

今回はがんでなくなった男性を偲んで彼の49日であるこの日に是非「一粒の種」を歌いにきてほしいというお話をいただて沖縄市にある[介護事業所きづきの家]を訪問させていただきました。
きづきの家は、ご老人が生まれた地域で生活出来るよう、きめこまやかななサポートを目指すNPO法人でもあるそうです。

今回呼んでいただいたきっかけは、人生の最後をこの施設で過ごされた男性が生前「一粒の種」を好きでよく聞いて下さっていて、彼が亡き後に出前ライブのコトを知ったスタッフの方が、彼との思い出深いこの曲を縁のあるみんなで聞きたいと声をかけていただきました。会が始まる前にその男性のお話を聞かせていただきました。
彼はラジオで一粒の種を知ったそうです。

『ある夜、彼と2人で「一粒の種」を聞いていました。彼は「まるで自分のことを歌っているようだ」と自分と重ねて聞いていました』と、所長さんがお話してくれました。
「自分も一粒の種になる!!」
「きづきの家のみんなを見守っていきたい」
と話されていたそうです。

きづきの家にはその男性に縁のある大人から子供まで沢山の方が集まっていました。
自己紹介しながら私の歌で「笑」や「春夏秋冬」を歌い、「童神」「安里屋ユンタ」などを一緒に歌いとても温かな雰囲気の中、最後に「一粒の種」のお話をして彼の写真がたてられているそばで歌わせていただきました。
先ほどまで笑顔でにぎやかだった会場が静かになり、涙される方や目を閉じじっと聞きいってる方がいました。
その男性を思いながら皆さん聞いてくれているように感じました。

「彼が私達を出会わせてくれたんだね」
「ありがとう」
との言葉をいただき、人と人との出会いの見えない温かな力を感じました。

出会わせてくれた彼に心から感謝します。
ありがとうございます。
たくさんの方に愛されながら生きぬいた彼、この先もずっとずっときづきの家の皆さんを見守ってくれていると思います。
大切な方を思う気持ちが引き寄せてくれた今回のSmile Seed Projectでした。