砂川恵理歌 オフィシャルウェブサイト

2010.8.5 (木) №177
沖縄県 国立療養所 宮古南静園

宮古南静園とは、主にハンセン病を患う方の療養所としての機能をもつ施設です。
ハンセン病は、疾患そのものでご本人が苦しむ以外にも、日本でも隔離政策などによりご家族や親族までもが 辛い経験をしたという、壮絶な歴史をもつ病気です。

実のところ、私自身、つい最近までハンセン病のことはおろか、その歴史も知らず、宮古出身にも関わらずこの施設のことも よく知りませんでした。訪問前に、できる限りのことを、と思いこの病気に関する本を読んでから出向かせていただきました。

この宮古南静園には、地域の方も招いて夏祭りを開催するということで私を招いていただきました。
地域に開かれた施設に、という取り組みの一環としてこのお祭りが催されていたようです。
入所されている方、ご家族、そして地域の方など500人もの方が集まっていました。
会はとても楽しく、「一粒の種 〜合唱〜」はアンコールまでいただき、2度目を歌った時には参加者の皆さんと 一緒に声を合わせて歌いました。


今回のお招きはとても光栄なことだと感じています。
そして、この招かれたことを話した宮古島の仲間たちは全員口をそろえて、 「とても素晴らしいことだ」と言ってくれました。

今は、この病気への誤解もほぼ無くなってきているようですが、私自身もこのことをきっかけに もっと学びを深め、何かできることはないかを探してみたいと思っています。


最後に、この南静園には、この施設で亡くなった方の納骨堂があるということを高橋尚子さん (宮古島の先輩で「一粒の種」のポエムを書かれた方)からお聞きしていたので、ライブの前に そこへお邪魔させていただきました。
納骨堂の前で「宮古島で生まれたこの歌を、今日も、これからも、一生懸命歌わせていただきます」 とお話しさせていただきました。


では、また次のSmile Seed Projectで。