砂川恵理歌 オフィシャルウェブサイト

2009.5.14(木) №21
専門学校 沖縄中央学園

今回は、福祉保育の専門学校、「沖縄中央学園」へ訪問させて頂きました。

学生の皆さんの授業を2時間も頂きまして、 職員の皆様のご理解、ご協力に心から感謝いたします。
ありがとうございました。

教室へ入ると、そこにスーツ姿の学生の皆さんが集まって
おりました。
私はシャツにジーパン…
「この中で一番ラフな格好で来ちゃいましたね(笑)」
と、和やかな雰囲気で始まりました。

今回は、将来、医療事務や保育・介護の現場へ携わる学生の皆さんとの Smile Seed Projectでしたので、「一粒の種」が生まれる背景をより詳しく
伝えたいと思い、2月に放送されたNHK「一粒の種」のドキュメント番組の話なども
含め、詳しくご紹介させていただきました。

  私が歌手になるまでの話を始めると、その時点で涙しながら聞いてくださる
学生の方もいました。
すべての話を皆さんとても真剣に聞いて頂き、「一粒の種」の歌も
含めて、2時間があっという間に終わりました。

  Smile Seed Projectのプログラムを終えてからも、たくさんの学生の皆さんが いろいろな質問をしてきて下さいました。
「どうして、曲を自分で作らないの?」
と鋭い質問…
でしたが、正直に
「私は子供の頃から、言葉にして自分の気持ちを伝えるのがとても苦手で 代わりに身近にあった歌を歌う事で、歌の中にある歌詞に思いを込めてきました。
だからずっと歌が好きでいられたと思うし、ずっと歌い続けたいと思える
『一粒の種』という曲にも出合えたんだと思います。」
と、お話しました。
「今の言葉で、何故この歌を歌っているのかが分かりました。ありがとう。」
と言ってくれました。
本音の質問や、お話を伺えるのは、会が終わってからのほうが本当に多いんです。

プログラムを終えてからの何気ない会話の時間はよりお一人・お一人と気持ちが
関われる時間。
時間が許すかぎり直接お話できるこの時間も私にとって大事なSmile Seed Project
のプログラムのひとつです。

最後に副校長先生から「死生学」という分野がある事を教えて頂きました。
9枚の紙に
「目に見える大事な物3つ」
「目に見えない大事な物3つ」
「大事な人3人」
を書いて、あるストーリを聞きながら一枚ずつ紙を破いて行くというもの。
  お話とはいえ、体験した方は最後の一枚を破るときは手が震え涙しながら なかなか破れない方もいるとのこと。
「携帯電話」などの紙は最初のほうでほとんどが消え、最後に残るのは
「お母さん」や目に見えないものが多いんだそうです。
副校長先生から
「あなたが今しているこの活動は、私が以前から授業で取り上げたかった
けれどなかなか出来なかった「死生学」にとても通じているように思いました。
歌というのは本当にすごい。これからも頑張って伝えていってくださいね。」
と、身に余る言葉を頂きました。

私自身、出会うお一人お一人にこうして学ばせて頂きながら
1歩づつ歩んでいこうとまたあらたに思わせて頂きました。












では、また次回のSmile Seed Project まで。