砂川恵理歌 オフィシャルウェブサイト

2009.5.16(土) №22
福岡県 福田病院

今回は、福岡県大川市にある福田病院を訪問させて頂きました。

  この日の訪問に向けて福田病院の皆様にご尽力・ご理解・ご協力を尽くして頂きました。
深く心から感謝いたします。ありがとうございました。

この訪問はオフィシャルサイトに届いたある1通のメールがきっかけです。
福田病院でソーシャルワーカーとして働いている福島さんという方からのメールには
福岡の沖縄物産店「わしたショップ」で、偶然「一粒の種」のことを知ったこと、
3ヶ月ほど前に突然お父様を亡くし、心が追いつかない日々が続いていたこと、
最近になりようやく何かを乗り越えられたように思えたこと、
そして今、病院という特殊な環境の中で、命と向き合っている患者さんや
ご家族の方へ「一粒の種」を是非届けにきてほしいと思っていること、、、
そんなことが綴られた、とても胸を打たれる真摯な内容でした。

この当日、病院のリハビリ室に入院患者さん、そしてそのご家族、職員の皆さんなど
たくさんの方にお集まりいただき、歌とお話を聞いていただきました。

実はこの日、福島さんに、事前にリクエストをいただいていました。
沖縄の歌「芭蕉布」です。福島さんのお父様が好きだった曲だそうです。
「今でもこれを聴くと、父とのたくさんの思い出がよみがえります」
といただいたメッセージに、私なりに心からお答えしたいと、事前に準備をし
歌わせていただきました。そしてもちろん「一粒の種」も聞いて頂きました。

 









福島さんがおっしゃっていました。
ソーシャルワーカーとしてここで働いているけれど、慰めの言葉は時にとても無力で、
ただただ、かける言葉も見つけられずに話を聞くことしか出来ないこともあると。

福島さん自身、命と向き合う日々の切実なやり切れない気持ちは
私が介護職に携わっていた時代に抱えていた気持ちと重なり、深く沁みこんできました。

「今日はありがとう!」「会えてよかった!」「歌を聴けてよかった」
と皆さんから沢山の言葉と「笑顔」を、頂きました。
福島さんが一番見たかった光景はこの皆さんの「笑顔」の瞬間だったといいなと
心から思いました。

後日、福島さんからお手紙で
「これからも、それぞれの場所で種を蒔き続けたいですね!」
と言葉を頂きました。
なんだか、大事な仲間が出来たように思え、とてもうれしくなりました。


福島さんへ。これからも共に、それぞれの場所で、
「一粒の種」を大事に大事に育てていきましょうね。












では、また次回のSmile Seed Project まで。