砂川恵理歌 オフィシャルウェブサイト

2009.8.28(金) №77
兵庫県 たつのこ学童保育・摩耶学童保育

神戸市でのSmile Seed Project2ヶ所目は、元気いっぱいの学童保育のみんなを訪問させていただきました。
たつのこ学童保育と摩耶学童保育に通われている1年生から6年生までの児童の皆さんが 六甲道駅近くにある「風の家」という集会所に集まってくださいました。

イベントタイトルを
「命どぅ宝(ぬちどぅたから)」=命は宝
と題し、命をテーマにして子供たちにメッセージをという思いで、毎年会を開いているとのこと。
ご担当の大山さんから、是非「一粒の種」の歌と話しをして欲しいとお声掛けいただきました。
大山さんをはじめ中心メンバーは、沖縄をこよなく愛し、三線や民謡をやっていらっしゃるそうです。

夏休みもいよいよ終わり。でもまだまだ元気いっぱいの皆さんと沢山お話をさせていただき「一粒の種」も聞いていただきました。















児童の皆さんに「命ってなんで大切?」とたずねてみました。
先ほどまでにぎやかだった皆さんが、一瞬シンと静かになり真剣な表情になりました。
そして、「命は1つしかないから!」と一人の児童が答えてくれました。

次に
「46歳って若いと思う?若くない?」とたずねてみました。
「46歳は若くないと思いまーすっ!」

「それじゃ、46歳で自分の命が終わるとしたらどう思う?」
「46歳は早い」「まだまだ若いよ」「100歳まで生きたい」
と、次々に返ってきました。

そこでゆっくりと「一粒の種」の話をさせて頂きました。

親より先に逝ってしまう自分に
「一粒の種でいいから人間の種として生きていたい。」と亡くなる3日前に残したこと。
歌に込められた残される大切な人へずっとそばに居るという想いを伝えました。

「みんなにとって大事な人って誰かな?」
と最後の質問をしました。

すると、沢山の児童の皆さんが次々に手を挙げてくだいました。
その光景がとてもうれしかった。
限りがある時間では残念ながら全員に答えて頂くのは難しかったので、それぞれの学童を代表してうかがいました。
「お母さんです。厳しい時もあるけど、優しくしてくれるから」
と伝えてくれました。
児童の皆さんが私の問いかけに考えて積極的に自分の大事な人を伝えたいと思ってくださったことが素直に嬉しかったです。












今回参加していただいた児童のお父さんで、視力障害をもつ方がいらっしゃいました。
そのお父さんにも「大切な人」をおうかがいさせていただきました。
「これから沢山の未来がある若いみなさんです。」
と大変深いお言葉をいただきました。

命を繋ぎそして未来に繋げて行く大切なことを教えていただきました。


最後に。今回の神戸市でのSmile Seed Project訪問が叶ったのには、こんな繋がりがありました。
5月11日に沖縄で訪問させて頂きました「琉球大学」の中村先生と中村先生の奥様が、神戸にいらっしゃる高橋さん、大山さんに声をかけていただき、今回の学童保育の皆さんにお会いすることができました。
大山さんは、せっかく神戸にくるのだからと、神戸の施設を断られながらも何軒もあたってくださり、前日の知的障害者施設作業所「たんぽぽ」の訪問にも繋げてくださいました。

こうして、中村ご夫妻、高橋さん、大山さんと、皆さんお一人お一人の熱い想いが重なって今回の訪問となりました。
「一粒の種」の歌を通して出会えた人の温かさ、力を何より感じました。

当日も準備に沢山の皆さんにご協力いただき、心から感謝いたします。
ありがとうございました。

自分にできることはとても小さなことかもしれません。
けれど、私の予想を遥かに超えてこれまでお一人一人に「一粒の種」をお届けしてこられたのも、出会えたお一人お一人が繋げてくれたから。
心からの感謝と共に「ひとつ」の力の大きさをとても感じています。



旅はまだまだこれからも続きます。










では、また次回のSmile Seed Projectまで。