砂川恵理歌 オフィシャルウェブサイト

2009.10.13(月) №97
大分県 独立型ホスピス 大分ゆふみ病院

この日訪問した、「ゆふみ病院」は、大分県内初のホスピスとして開院し 全国に3ヶ所ある独立型ホスピスのひとつだそうです。
大分市郊外の、自然豊かな丘の上に建ち、由布岳が見えることから「ゆふみ」という名前がついたそうです。




今回は、私にとって初のホスピス訪問です。
ホスピスとは、治癒困難ながん患者の痛みと心の不安を和らげるケアを行い、 最後までその人らしく生きるためのサポートをすること。








ゆふみ病院は、美しい自然に囲まれ、院内は家庭的で落ち着いた雰囲気、そして 一万田院長はじめスタッフの皆さんがとても優しい空気をまとっており、時間がゆったりと流れているような 印象をもちました。
庭にはベッドのままでも移動できる散歩道が作られていました。













そして、病院の玄関前に大きな木が立っていました。
途中で幹が幾つか切られてありましたが、その横からまた幹が枝を伸ばしていました。
この木を見ているととても優しい気持ちになり、命がそこにあることを無言で伝えているように感じました。
思わず抱きしめたくなったのですが、院内を案内してくれた院長先生から、この木に抱きつく患者さんも多いと聞きました。
とても強い木なんです。とご説明いただきました。















ミニコンサートでは、ラウンジに患者さんやご家族とスタッフの皆さんが集まってくださり、また、 病室にいながら、お部屋のドアを空けて聞いてくださった方もいらっしゃいました。
この歌がここで今を生きてる皆さんに優しく届いてくれたらと思いながら「一粒の種」を歌わせていただきました。

歌が好きだという方が、「ありがとう」と言ってくれ、言葉を話せない方が、目で私をずっと追ってくれていました。
それぞれの思いを胸に、最後までその場に居て、歌を聞いてくださった、そのことがとても嬉しかったです。











帰り際に、職員の方が「一粒の種の歌詞は無いでしょうか?」とたずねてくれました。
歌詞が載っているチラシが手持ちで1枚しかなかったので、それをお渡しすると
「コピーして皆さんに渡します」と笑顔で走っていきました。

日々を大切に大切に生きている皆さん、命の重みをきっと誰よりも感じながら過ごしている、ゆふみ病院の皆さんに、 この日も「一粒の種」を届けることができたことに、心からの感謝を感じています。










では、また次のsmile seed projecetまで。