砂川恵理歌 オフィシャルウェブサイト

2009.10.15(木) №99
沖縄県 重度心身障害児(者)施設 沖縄療育園

今回は、沖縄県浦添市にある、沖縄療育園へ訪問させていただきました。

沖縄療育園は、100名の重度の肢体不自由と重度の知的障害が重複している児童が入所していて、 治療・日常生活の指導・機能訓練が行われ、自立の助長を図ることを目的としている施設です。




新型インフルエンザの影響でさまざまな催し物が次々と中止となるなか、この日だけはなんとしても迎えたいと園長先生初め職員の皆さんに力を尽くしていただき、訪問がかないました。
ご担当頂いた宮里様、譜久山様、職員の皆様、心から感謝いたします。
ありがとうございました。

会場となったのは体育館のような大きな訓練室。
入り口には職員手作りの可愛らしいオリジナルポスターが貼ってありました。

嬉しくて思わず写真に収めてました(笑)









皆さんが、続々と訓練室へ車椅子やベットで集まってくれました。
お仕事終えた厨房のスタッフの方、ドクターの皆さんも会場に集まってくれて、楽しいひと時を過ごさせていただきました。
なかにはお気に入りのセーラー服に着替えて来てくれた方や、デートのときに着ていくという特別な服でいらしてくれた方もいて、本当にこの日を皆さんが心待ちにしていてくれたことが 伝わってきました

沖縄の子守唄「童神」や泉谷しげるさんのカバー「春夏秋冬」、私の歌で「ひかり」を歌い、 そして、「一粒の種」のお話と歌も聞いていただきました。
職員に付き添われて水分補給をしながら聞いてくれる入所者の方、涙しながら聞いてくださるご家族の方、職員の方、思い思いのスタイルで聞いていただきました。
歌いながら、訓練室中に溢れるなんともいえない優しい空気を感じていました。
それは、皆さんがそれぞれに向けてくれる眼差しや笑顔、そして誰かのことを愛しく思う気持ちで溢れていました。
愛って見えるんだと、感動しました。

閉会の挨拶のとき司会の方が
「この日を皆で迎えられて本当によかった」
と涙しながらおっしゃってくださいました。
この日を迎えるにあたって、たくさんの葛藤と困難があったことをその涙が語っていました。
あらためて感謝の気持ちでいっぱいになりました。




















ひとりひとりに「一粒の種」という命の歌を届けたい。
そして、花の種をプレゼントしながら、私自身が学びたいという思いから 今年の2月にスタートしたこのSmile Seed Project。
スタートのときに立てた目標が100箇所の訪問でした。
この時は果てしなく遠い目標のように思えていました。
最初のころは、訪問のアポイントをとる話をさせていただくことも難しく、飛び込みの電話をかけては何度も断られていました。 だいぶ怪しがられもしました(笑)
そんななかでも丁寧に話を聞いてくださった方がいて、惜しみなく協力してくれた仲間がいました。
そして出会った方がまた次の出会いを繋いでくださり、思いがけずも予想上回るペースで 今回99箇所目の訪問を終えることができました。

たくさんの笑顔に出会いました。
たくさんの涙を見ました。
そして、たくさんの「私は…」という話を聞かせていただきました。

これまで出会えた皆様に心から感謝いたします。

まだまだ旅は続きます。

では次回のSmile Seed Projectまで。